H11年卒
国/都市 | 米国/サンディエゴ |
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大学/研究所名 | The Scripps Research Institute, The Department of Immunology and Microbiology Dr. Ruf lab. |
役職 | Research associate |
期間 | 2009年6月~2012年2月 |
研究内容 | 血液凝固と悪性腫瘍に関する研究(乳がんマウスモデルを用いて、組織因子やトロンビン、血管内皮細胞や免疫細胞を介したシグナル伝達などがどのようにがんの転移浸潤に影響を与えているかを研究しました) |
アメリカ西海岸といえば、ハリウッドなどワクワクするような観光地がたくさんあるエリアです。カリフォルニア州南端にあるメキシコ国境の町サンディエゴは、アジア系の企業なども多く、州立サンディエゴ大学のある大学都市で、かつアメリカでも有数の研究所ががひしめく研究都市でもあります。
気候が穏やかなので年中BBQが楽しめたり、のんびり海を眺めたり、研究以外にも余暇を楽しむ場所がたくさんあって毎日仕事が終わったら何をしようかと心をときめかす毎日でした。
私が行った所は、ヨーロッパ系研究者が多い研究室ではじめは言葉の壁で苦労をしましたが、多くの人に支えられて楽しい研究生活を送ってきました。留学生活は研究だけでなく文化の違いや世界観など多くを学んだ貴重な経験です。
H15年卒
国/都市 | USA, Oregon 米国オレゴン州/Portland ポートランド市 |
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大学/研究所名 | Oregon Health and Science University / Oregon National Primate Center オレゴン健康科学大学/オレゴン国立霊長類研究所 |
肩書(身分) | 研究員(Senior Post-Doctral Researcher 上級博士研究員) |
期間 | 2014年5月~2018年11月 |
研究内容 | 生殖遺伝医学、胚顕微操作、ヒト・齧歯類胚培養、ES細胞、ミトコンドリア解析 |
オレゴン州は研究用にヒト受精胚および卵子・精子を有償ドナーから購入することが許されている世界でも珍しい研究環境の州です。
私は2014年より2018年までオレゴン健康科学大学OHSUに籍を置き、OHSU胚遺伝子治療センターの立ち上げ(2015年9月開設)、世界で最初のミトコンドリア病患者の核交換療法(2016年Nature)、世界で最初の致死性遺伝病患者胚のCRISPRによる遺伝子修復療法(2017年Nature)のプロジェクトに胚培養士として参加させて頂きました。
本邦でも2019年度よりヒト胚に対してゲノム編集を行う基礎研究が解禁される方向となっているため(2018年11月通達)、今後ますますこの研究分野は注目されるものと思われます。胚顕微操作は向き不向きがありますが、興味のある方は、当グループで一緒に研究しましょう。臨床サブスペシャリティーとしては生殖・内分泌を選んでいただくことになります。
H15年卒
国/都市 | 米国/Baltimore(和名:ボルチモア) |
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大学/研究所名 | Johns Hopkins Medical Institute, Pathology (Dr. Ie-Ming Shih’s Lab) |
肩書(身分) | Post-doctoral fellow |
期間 | 2012年3月~2014年3月 |
研究内容 | 卵巣明細胞癌における癌抑制遺伝子ARID1A変異の役割 |
人生を変える留学でした.2年間ビッチリ基礎研究に明け暮れました.大学院生として神奈川県立がんセンター臨床研究所で学んだことが,世界を相手にしているラボで通用するのだと肌で感じたことは,その後のキャリアでの知識・スキルの身に付け方も,私に教えてくれました.単身知り合いのないラボに留学受け入れ交渉に行き,渡米の手続きをし,生活セットアップ.大変でしたが,夢を叶えるための努力は苦になりませんでした.多国・多文化の持ち寄りランチパーティー,台風による水没で停電した研究棟の片付けや,ダウンタウンでの車上荒らしなど,アメリカならではの経験も良い思い出です.研究内容は,日本国内で発表の機会を頂き,論文にはラボの大学院生がまとめてくれました.今でもワクワクを共有できる色々な国の仲間が出来たことが,一番の収穫でした.ご協力をくださった方々,ありがとうございました.
H17年卒
国/都市 | U.S.A./Rochester, New York State |
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大学/研究所名 | Medical Center, University of Rochester |
肩書(身分) | Postdoctoral fellow |
期間 | 2年半 |
研究内容 | BCGによる抗悪性腫瘍療法の耐性機序とエクソサイトーシスの関連 |
研究は日本でもできるし、海外と情報のやりとりも容易にできるようになりましたが、研究と異文化の世界に入りこむ経験を両立するのは留学ならではです。
H10年卒
出向先 | 厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課 |
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肩書(身分) | 生殖補助医療対策専門官 |
期間 | 2014年~2016年 |
霞ヶ関といえば、国会などワクワクするような事件がたくさんあるエリアです。気候が高く年中炎上が楽しめたり、絶望感のなか日比谷公園を眺めたり、本来業務以外にも議員対応を楽しむ日がたくさんあって毎日仕事が終わったら早く寝ようと心をときめかす毎日でした。
H18年卒
場所 | 埼玉 |
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施設/研究所名 | 埼玉医科大学国際医療センター 婦人科腫瘍科 |
役職 | |
期間 | 2013年4月~2016年3月 |
私の国内留学の感想を申し上げると、これは多様性を体験できたことで世界が広がったという一言に尽きると思います。
症例数が多いため標準的な婦人科悪性腫瘍治療の経験値が増すばかりでなく、国際的な治験や臨床試験に自ら参加できるという施設独自の経験ができたこと、一方で土地柄からは地域医療としての経験も多くできたこと、研究の楽しさを教えていただいたこと、そして何よりも魅力溢れる上司や同僚とかけがえのない楽しい時間を過ごせたことは、今でも私にとって貴重な財産となっています。関連病院含めて横浜市立大学産婦人科教室は恵まれた環境にあると信じていますが、少し外の世界を覗いてみると今よりもドキドキワクワクを感じることができると思います。皆様にも是非この快感を味わっていただきたいと願っています。
H20年卒
場所 | 北海道札幌市手稲区 |
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施設/研究所名 | 手稲渓仁会病院 |
役職 | 医員 |
期間 | 2012年4月~2015年3月 |
後期研修3年目から3年間、手稲渓仁会病院(TKH)に国内留学させて頂きました。TKHは年間産婦人科手術件数1500件超を誇るハイボリュームセンターで、さらに地域の周産期、地域医療、生殖医療までを担う、よろず産婦人科施設です。腹腔鏡手術のイメージが強いですが、周産期、がん、生殖、女性医学、すべてのスペシャリストから指導してもらえる環境は他に類を見ないと思います。何より、先生方、スタッフの雰囲気の良さ、自由な風土が魅力です。どんな小さなチャレンジも後押ししてくれる環境で伸び伸びと働くことができました。そして、札幌駅から電車で10分。冬は寒いですが、中心部も近く快適な場所です。
産婦人科医として未熟だった私に多様な価値観を与えてくれた場所です。
H19年卒
場所 | 北海道札幌市手稲区 |
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施設/研究所名 | 手稲渓仁会病院 |
役職 | 医長 |
期間 | 2017年4月~2020年3月 |
私は3年間、北海道札幌市の手稲渓仁会病院産婦人科で勤務させて頂きました。渓仁会産婦人科の仕事内容に関しては、鈴木幸雄先生が魅力的な部分を詳細に述べてる為、割愛します。仕事以外では、他の病院ではないような全職員を対象とした多数のイベントがあります。札幌ビール園でのジンギスカン&ビールパーティー、ソフトボール大会からのBBQ、バレーボール大会、2年に一度のロイトンホテルでの大忘年会、外科系であれば、手術室主催の大新年会(これもホテルで行われます)、ススキノでの度重なる歓送迎会、ワカサギ釣り、また私は野球経験であった為、病院で構成された草野球チームへの所属(その他にも趣味関連での集まり)、などなど。これら楽しいイベントは、他科やコメディカルとの垣根をなくし、人脈を広げ、臨床にも活かされます。遊んでばかりと思われますが、その中で、年間200件を超える執刀件数の機会もやる気かあれば行えます。仕事とプライベートの調和が可能であり、また公私ともに自分を試せる環境である為、このような関連病院のある産婦人科は魅力的です。興味がある方は是非!
H20年卒
施設名 | 横浜市役所健康福祉局保健事業課 |
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役職 | 保健医療医幹 (非常勤職員) |
期間 | 2019年4月~ |
行政の最前線である基礎自治体で最大規模を誇る横浜市。EBMならぬEBPM (Evidence based policy making) に注目が集まるいま、医師として新しい視点で医療を、社会を、見つめることができます。病院では出会うことの難しい多様な分野で活躍する人々との出会いがあります。あなたの興味次第で将来の可能性がぐぐっと広がります!
H20年卒
場所 | 千葉県鴨川市 |
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施設名 | 亀田総合病院 |
役職 | 産婦人科医員 |
期間 | 2012年4月~2013年3月 |
亀田総合病院は千葉県の南房総の鴨川市に位置する地域を支える総合病院です。産婦人科専門医の研修はもちろんのこと、婦人科腫瘍専門医、周産期専門医、生殖医療専門医、女性ヘルスケア専門医、婦人科内視鏡技術認定医といった各種サブスペシャリティの研修が同一施設で可能です。また希望すれば、NICUでの新生児科の研修も可能です。症例も同地域だけではなく、千葉県幕張や東京銀座にあるサテライトクリニックからも積極的に集めているため豊富です。特定の医局派遣はありませんが、各専門領域の指導医の先生がたから医局の垣根を越えた指導をうけることができます。
病院の所在地の鴨川市は豊かな自然に囲まれたのどかな町ですが、車さえあれば木更津のアウトレットに40分、アクアラインを使えば都内までは1時間程度、横浜市内までも2時間かからない程度であり、公私ともに充実した研修を送れます。
H18年卒
場所 | 東京都新宿区 |
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大学/研究所名 | 加藤レディスクリニック |
役職 | 医師 |
期間 | 2019年4月~ |
年間2万周期以上の採卵を行う日本一の生殖補助医療(ART)施設です。
自然または低刺激の排卵誘発で良質な卵子を獲得するために、年中無休でホルモン動態を細かく観察し、時間単位で最良の採卵のタイミングを設定しています。
不妊治療のエキスパートの先生方が沢山おられ、一人一人の治療につき細かく指導を受けることができます。
また培養の技術もすばらしく、胚はすべてタイムラプスで最小の負担で細かく観察できるよう管理されています。
胚の状態や採卵、移植の様子は全てモニターを通して患者さんも見ることができ、肉眼で見えない治療が可視化されることで患者さんも安心して治療を受けることができます。
さらに、看護師やその他のスタッフも非常に専門性が高く、患者さんが安全かつ効率的に妊娠するための工夫が他にも随所に散りばめられています。
妊孕性温存治療やPGT-Aなどの最先端の臨床研究にも触れることができ、本格的にARTを勉強したい先生方は是非ここで研修されるとよいと思います。