横浜市立大学附属病院の研修医制度は別途横浜市立大学医学部附属病院のホームページ上で案内していますのでそちらも参照してください。
産婦人科を目指す方、産婦人科研修をより充実させて研修希望される方は、ぜひ選択研修期間(自分で自由に選択できる期間がおおむね8ヶ月あります)にもう2-3ヶ月の研修プログラムを組み入れることをお勧めします。
平成22年度の研修制度改革によりプログラムが変更されました。
詳細は臨床研修センターのHPを参照ください。
初期研修医として各科必修でローテートする2年間は産婦人科専門医の初期研修と位置付けられております。
この期間の産婦人科研修は指導医である主治医とともに専門診療チームのなかで診療にあたり、産婦人科領域の一般診療プライマリーケア―が可能になることを到達目標とします。
プログラムは1年目の必須選択(1~2ヶ月)と2年目の自由選択(期間自由)の2種類があります。
以下の行事が行なわれています。
ガイダンス | 産婦人科診療基本手技のガイダンス |
---|---|
カンファランス | チャートラウンド、各専門診療グループの症例カンファランス、 放射線科合同カンファランス、NICUカンファランス 精神科合同カンファランス |
ジャーナルセミナー | 症例検討、報告、最新医学情報などを紹介するプログラム (福浦、浦舟合同にて週1回) |
研究ワークショップ 研究ミーテイング |
各診療グループの研究ミーティングにも自由に参加可能 (積極的に参加をしてもらいます) |
なお、横浜市立大学附属病院と附属市民総合医療センター(センター病院)専門診療領域は下記のとおりであり、主たる分担の区分は下表のとおりです。
担当区分 | 横浜市大病院 | |||
---|---|---|---|---|
[福浦] 附属病院 | [浦舟] センター病院 | |||
母子医療 | 婦人科 | 生殖医療 センター |
||
がん(複雑な治療を必要としないもの) | ○ | - | ○ | ― |
がん高度治療,集学的治療 | ○ | - | ▲ | ― |
がん緩和ケア | ○ | ― | ○ | ― |
がんゲノム医療 | ○ | ― | ▲ | ― |
不妊症(複雑な治療を必要としないもの) | ○ | - | ▲ | ○ |
不妊症(複雑・高度な治療を要するもの) | - | - | ― | ○ |
体外受精・生殖補助医療 | - | - | ― | ○ |
妊孕性温存治療 (※がん生殖医療を含む) | ― | ― | ― | ○ |
女性健康(内分泌異常,小児思春期など) | ▲ | - | ○ | ― |
女性健康(子宮筋腫,子宮内膜症など) | ○ | - | ○ | ― |
女性健康(更年期,骨粗鬆症,生活習慣病予防など) | ○ | - | ○ | ― |
周産期(ハイリスク妊娠) | ▲ | ○ | - | ― |
周産期(胎児異常,胎児治療) | ▲ | ▲ | ― | ― |
不育症(習慣流産,死産) | ▲ | ○ | - | ― |
一般の産科(正常分娩中心に) | ○ | ○ | - | ― |
無痛分娩 | ○ | ▲ | ― | ― |
遺伝相談(カウンセリング) | ○ | ○ | - | ▲ |
遺伝学的診療(着床前診断) | ― | ― | ― | ○ |
遺伝学的診療(羊水検査) | ○ | ▲ | ― | ― |
遺伝的診療(新型出生前診断;NIPT) | ○ | ― | ― | ― |
遺伝学的診療(絨毛検査) | ○ | ― | ― | ― |
○:主に診療している ▲:一部診療 ―:取り扱っていない
以下の診療内容については、教育関連病院の一つである神奈川県立こども医療センターとも連携した診療を行っています。
・胎児異常、胎児治療
・ハイリスク妊娠管理
・絨毛検査 等
後期研修は主治医としてさらに専門医取得をめざした診療プログラムのなかで診療にあたります。日本産科婦人科学会で定めた専門医資格取得の規準に即して産婦人科領域全般にわたり研鑽をつむことになります。
専門医資格取得前後までは幅ひろく臨床経験を積む一方、原則として臨床的な課題をテーマ(後期研修テーマ)として選び、指導医のもとで指導をうけながら自らが中心となってまとめて学会、論文等で発表をおこないます。
この後期研修テーマで扱った診療領域・内容がそのまま自分の将来の専門領域になる場合もあれば、修了時点で変更することも可能ですが、専門医資格取得・後期研修テーマ修了後はサブスペシャリティーにあたる専門領域でのさらなる研鑽・研究のため、それぞれの専門診療領域別のグループに所属することになります。
各専門領域は以下に図示してあるので参照してください。
大学院は初期研修修了後以降に入学可能。後期研修中に改めて大学院に転籍して研究に専念するひとも多くいます。
高度な臨床医学に還元できるような臨床基盤的研究をめざす意欲ある方を歓迎します。
研究の場は基礎医学研究室、高次専門研究所等にても行なっています。
院生は基本的には臨床業務上の義務・診療体制の中での義務は負いませんが、希望により、臨床・診療に参加することは可能です。
生活上の支援(アルバイト等)は可能な範囲で行なえます。
医科学修士は医学部以外の学部卒業生を対象に募集しています。
意欲ある学生さんをお待ちしています。
教室の診療体制は、各専門領域別診療グループ主導にて行います。
下記の図は附属2病院の診療機能分担を標記しております。
指導層の助教、准教授クラスはそれぞれの病院に勤務地を固定したうえで、
臨床研究・指導体制を整備。
病棟業務、外来診療、については必ずしも上記の診療体制によって分離できない部分の
共同負担が必要となります。
教育指導・臨床研究病院としては、大学(福浦)附属病院、(浦舟)附属市民総合医療センターをはじめ、研究・教育指導可能な基幹関連病院(教育指導病院)が上記の診療(専門)グループ、臨床研究の核となって機能する体制を整備。
研修内容 | 期間 | 所属 |
---|---|---|
初期研修 産婦人科含む |
2年間 | 全領域~大学、基幹関連病院(教育指導病院) |
後期研修 産婦人科含む |
3~4年間 | 全領域と希望により、部分的に、 診療(専門)グループに配属 |
各臨床専門領域における臨床的解析研究からえられたものを情報発信する役割もあれば、
また一方で、基礎医学的、分子生物学的アプローチによる新知見への模索とその臨床へのフィードバックをになう役割もある。
いずれも大学に所属する医師は社会に対する使命としてその役割を期待されている。
それぞれの立場でもっとも自分に合ったスタンスで研究にとりくむことが重要
研究委員会
研究プロジェクトの審査承認
研究費の調整、調達に関する負担の調整
研究プロジェクト間調整-重複、無駄の整理
大学病院、全教育指導病院、在籍者による重要事項の決定・また研鑽も目標とした組織。
(教室OBの同門会とは別組織)
常設の各会、委員会を通じて機能的・透明性のある運営
専門領域別医師配置不均衡の調整、医師の勤務環境の改善・相互支援
メーリングリストでの情報交換:教室、基幹病院からの情報発信の収載、連絡、情報交換、症例のコンサルト